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[講師紹介]ルイス・ロウレス博士(Dr. Luiz Loures)


プレナリー 3(社会)
『Japan’s HIV response from a global perspective: moving towards a future without AIDS
(グローバルな視点からみた日本のHIVに対する対応:AIDSのない未来へ向けての動き)』

日時:11月25 日(土) 12:50 ~ 13:35

会場:第1会場 (中野サンプラザ13 階 コスモ)

ルイス・ロウレス博士(Dr. Luiz Loures)は、1996年に国連合同エイズ計画(UNAIDS)事務局に入局し、2013年に同機関の事務局次長および国連事務次長補に任命された。

UNAIDSでは効果的なHIV対策に必要な疫学的情報の収集や提供、人権やジェンダーなど社会的側面からの技術支援、市民社会とのパートナーシップの構築など、UNAIDS の様々なプログラムを統括している。

今回の講演のテーマは、「グローバルな視点からみた日本のHIVに対する対応:AIDSのない未来へ向けての動き」。

ロウレス博士は、日本が新規のHIVの感染数、感染の広がり、AIDSに関連した死亡数を低いレベルに抑えてきたことに関心を抱いている。

その過程において果たしてきたコミュニティの役割に注目し、HIVと共に生きる人々(People living with HIV)や鍵となる人々(Key populations)がHIV対策に積極的に参加することや、市民社会が人権やジェンダーに関する政策提言を通して社会変化に貢献することが、効果的なHIV対策において重要であることを強調する。

ロウレス博士は今後日本がそのHIV対策を通して、世界に向けて医療や公衆衛生といった分野で高い技術力を示していくのと同時に、市民社会が政府と一丸となって、多様性や人権を尊重する、より包摂的な社会をもたらすこができる例を示していくことに多大な期待を寄せている。

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